朔(さく)
朔(さく)
中医学を学ぶようになってから
月の満ち欠けや、季節をあらわす事柄に今まで以上に気持が向くようになりました。
そして解れば解るほど、自然の中で営む私たちの生活がいとおしくなっていきます。
今日は「新月(朔)」です。
月が太陽と地球の間に入って、太陽の光を月が遮るので月の見えない日です。
太陰太陽暦においては「新月(朔)」の日は月の始まる日でもあります。
新月の日は、現在と未来を隔てる結界が消えると言われるらしく
いま、新月の日のお願いが流行っているようです。
毎回お願いするのは大変ですが、こころの中に、区切りを持って
(七夕のお願いもしたばかりですし・・・)
さあ、今日からまた始めよう!という気持ちを持つきっかけになります。
子どもの頃、新しいものをおろすのは
『おついたち』からと言われて育ちました。それも、午前中に。
午後に履き物をおろすときなどは竈(かまど)の炭で裏を汚してから
と言われて育ちました。
今は竈の炭がある家が、少ないですが・・・。
形あるものは無くなっても、幼いころに身をもって覚えたそのようなことは、
無意識にレベルには入って覚えていて
新しいものに対する、大切な思いは残り続けています。
今は夜も明るくて、月や星を見上げる生活は遠のきがちですが
流行りに助けられながら、自然の運行に気を留めるきっかけができるのは素敵です。
特に、女性は体のサイクルが月に影響を受けていますので
体をいとおしむきっかけになれば、とてもよいです。