同一性 VS 同一性の混乱 2 思春期前期 〈 エリクソン発達理論・青年期 〉
同一性 VS 同一性の混乱 2 思春期前期 〈 エリクソン発達理論・青年期 〉
発達段階の第五期は青年期です。
この期には【思春期前期】【思春期後期】【青年期前期】【青年期後期】が含まれます。
このうち思春期は、子どもから大人への橋渡しの時期になります。
第二の分離期で、とても大切な時期です。
第一の分離期は幼児期初期の、トイレトレーニング時の行動的な分離期です。
そして第二の分離期はこの思春期で、精神的な分離期になります。
この時期の重要な関係の範囲が、
仲間集団と外集団(リーダシップの諸モデル)とあるように
同性愛期(友情)や異性愛期(愛情)を経て精神的自立を目指します。
(母息子密着・父娘密着、同性親に対するコンプレックスからの脱却)
これまでの自分の中にある価値観をもう一度見つめなおし、取捨選択する時期です。
部屋に閉じこもったり、話さなくなったり、秘密を持ちます。
親としては不安ですが、何をされても、言われても腹が立つ頃なので
余計な事はしない、言わない、今だけのことを話すように努めます。
親離れしようとして揺れます。
離れたり、戻って来たりするので、手を離してしまってはいけません。
いつでも子どもが戻って来れる親(家)であり続けることが大切です。
【思春期前期】は中学生の頃になります。
抽象的な思考が発達し、客観的なものの見方が出来てきます。
そして、親も絶対的なものでないと気づきます。
親離れの始まりです。
自立したい気持ちと、不安(甘え)が交互にやって来てコントロール出来ない状態です。
親は余計なことを言わず、必要とされる時に必要なことだけをする努力が必要です。
急激な身体の変化の時で、コントロール出来ない身体にも不安を覚えます。
他人から自分はどう見られているのかという不安、自意識が強まります。
この時に、同性の友人の存在が重要で、自分を映す鏡になります。
友達が出来ないと、他者からの視線を直接自分に向けてしまい
否定的な思い込みを持つ場合があります。
仲間、人の中に居るということが、とても大切です。
『発達理論1(2010-07-08)』
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『同一性 VS 同一性の混乱1〈エリクソン発達理論・青年期〉(2011-05-29)』
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