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柿(豊かさをおもう②)

柿(豊かさをおもう②)

きょうは十一月十二日、旧暦では神無月五日。

二十四節気では立冬(りっとう)。
七十二候は、56候「立冬 次候 地始凍山(ちはじめてこおる)」。
大地が凍り始める頃となりました。

2018柿

実家には数本 柿の木がありました。

秋になると
毎日学校から帰ってくると木を見上げて
食べごろになるのが楽しみでした。

我が家では、柿の木の下には
竹の棒と包丁が置いてあって
自分で取って、剥いて食べるようになっていました。

誰かに剥いてもらって
お皿の上に乗せてもらって食べた経験は
一度もありませんでした。

食べごろの柿も
竹の棒が届かないと、取れません。

食べごろと思っても
取ってみれば、半分青かったり
渋柿だったりするのです。

そんなことを繰り返しながら
一本、また一本と
くぼ柿の実が無くなり。

最後に富有柿の一本が残ります。

家族みんな待ちきれなく食べるので
よその家の柿が美味しそうに熟した頃には
既に食べ尽くして無いのでした。

あの頃
近所に店もほとんどなく
駄菓子が家に有るのは珍しかった。

色々なものは無かったけれど
あの頃はそれが普通で
他を知らなかった。

知らなかったので
足りないとも思わない。

今は、たくさんのものが周りに溢れているのに
まだ足りないと思うのは、

どうしてだろう。

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