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疑心暗鬼

疑心暗鬼

最近の報道を見聞きして
かつて、SNSで繋がったグループの内に
不穏な噂の種が蒔かれた時のことを思い出します。

《2チャンネル》への書き込みが発端でした。

もとは、叩かれた方の物品販売価格が
「高い」のような話だったのではないでしょうか。
そのサイトは確認のために、一度開いただけなので
詳しくは知りません。

ユーザーの一人に過ぎないわたしも、
首謀者の一人のように名前が挙がっていました。
そして、推測による的外れで勝手なことが書いてありました。

また、そこには、
閲覧が限定されていた古い投稿の全文も貼り付けてありました。

その噂の大元は誰?と
皆の中に、言い知れぬ居心地の悪さが広がりました。
首謀者の一人と思われているわたしに、情報を伝えてくる人はいませんでした。

そのグループから、こぼれ落ちるように
人が去って行きました。

しばらくして二人の人から直接
「本当のところはどうですか?」と言うような
確認の連絡がありました。

価格については、他と比較したことがないので分らない
と伝え
疑惑については、叩かれているご本人が
少し前から、
「何か気持ち悪いものを感じるので、気をつけて」
と言っておられたので、そのままを伝えました。

結局、お二人とも
そのグループを去られました。

数日後、
その方との予約があったのでお会いできました。
戸もカーテンも、閉ざされていて
ご本人もとても、具合が悪そうでした。

そして、わたしが直接噂についてお話しすると
わたしの口からその内容が出たことを悲しまれました。
涙を流して
「みんな、わたしのことを大好きと言ってくれたのは嘘だったのね」
「もう、この場所は閉じないといけない」
とおっしゃり、

その後、その方と連絡を取ることは出来なくなりました。
突然音信不通になったことについての批判は、長く残りました。

それでも、直接会ったことがある数人との信頼関係は
その後も変わらず続いています。

あの時の、犯人捜し、疑心暗鬼のひろがり
その感覚を覚えています。

中高生などの学生の時にこんなことが起こると
恐ろしくて、学校なんて行けないと理解しました。

強いストレスで、こころが折れるでしょう。
じんわりでも、長期間に及ぶと、こころが耐性を失うでしょう。

報道の真偽とは関係なく
そんなことを思い出し、書いてみたくなった今日でした。

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