「こどもの日」と「立夏」
「こどもの日」と「立夏」
今日5月5日は、「こどもの日」
そして今年は二十四節気の一つ、立夏(りっか)でもあります。
暦の上では夏になり、日差しの強まりを感じます。
街中に暮らしていると忘れてしまいますが、このGWの時期は
農家の実家にいた頃は、田植え用の苗準備に忙しくなり始めるときでした。
今では、水稲(すいとう)の苗を、種から育てるところは少ないでしょうか?
幼かった頃、種籾(もみ)を水に浸けて・・の作業から、見ていました。
苗代(なわしろ)での苗作りから、田植え機用の箱で育てるように変わっていき、
いまでは、苗箱は家では作らずに、購入していると聞きます。
手作業から、機械作業へ。米作りの風景も、移り変わってきました。
4月15日、皇居内の苗代で、天皇陛下が水稲の種籾をお手蒔きになられました。
瑞穂の国、日本にとってお米は、大切な主食です。
食の種類が豊富な日本で、お米の需要や必要は減ってしまったのかと感じることもありました。けれども、昨年夏以降の米不足の報道に触れると、まだまだお米は大切で必要にされています。
いま店頭のお米コーナーは、からっぽのことが多く、たまにあると外国米だったりします。海外在住の日本人の方のSNSには、日本米がいつもの価格で積まれている写真の投稿が相次いでいるのに、不思議です。
この時期に蒔かれたことが、11月の立冬頃までの収穫へと繋がります。
それは、お米作りのように目に見えるものだけではなく、
この立夏は1日の時間に例れば朝9時頃で、太陽が昇っていくのに沿うように、
自然界や内なる力に後押しされて、物事を活性化していける時期です。
その活性化する力は、時に内にある陰のものも、発芽させるかもしれません。
そんな時は、心身共に静かな環境につとめ
自然界の美しさに目を楽しませ、体に美味しいものを食べて下さい。
そして、『こどもの日』。
内閣府の「国民の祝日」について を読みました。
《こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。》
と、書いてありました。
また、《「決して男の子だけを対象としたのではない」と説明されています 。》
とも明記されていました。
日本の風物詩、五月晴れの空に泳ぐ鯉のぼりに、微笑ましい気持ちになりますが、
これは、「男の子の健やかな成長を願う『端午の節句』」の風習。
つい、こどもの日はひな祭りの対のように思って、混同してしまいます。
《母に感謝する》
こどもの日についてこの一文があることを、今まで知りませんでした。
子どものいない人、自分が子どもの人。わたし達はみんな、母から生まれてきました。
「こどもの日」はある意味、この世に生まれてこれたことを感謝する日なのかもしれません。
様々な生い立ちがあることを、知識として知ったうえで、書いています。
昨夜遅くなっても、Uターンの車のライトが途切れない、明石海峡大橋の夜景を見ていました。
故郷の親や親戚、友人たちに会って帰って来る人たちのことを、思いました。
このコラムを書きながら、わたしは、母の事を思い出していました。
今年の連休は明日まで。
どうぞ皆さま、よい休日をお過ごしください。
休日でない方も、それぞれの場所で、良い時間をお過ごしください。
こどもの日にちなんだ和菓子、柏餅やちまき。
好物の方は、季節を感じながらおいしく食べられると、それも幸せです。
「立夏(2011-5-7)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2819553/
「夏の過ごし方1(2010-5-6)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2809265/
「おはぎ~季節の和菓子~(2025-3-20)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/5188289/
「五月病1(2011-05-14)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/19728
「五月病2(2011-05-15)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/19779
「五月病3(2011-5-19)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2819878/
出典:内閣府ホームページ
(https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou/kaku.html#kenkoku)