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固陋(ころう)~三木信夫氏の講演より~

固陋(ころう)~三木信夫氏の講演より~

先日、奈良県香芝市で開催された

『ヤマト王権の成立と阿波忌部』の講演会で

阿波忌部直系の三木信夫さんにお会いしました。
(美馬市木屋平の国重要文化財三木家当主 
 全国重文民家の会の副代表幹事)

固陋(ころう)

阿波忌部族の直系である三木家は、
現在でも天皇即位の大嘗祭において麁服(アラタエ)と呼ばれる
麻織物を貢進されています。

今上(平成)天皇の大嘗祭においても、
ソラの地となる三木家で栽培された麻は、

忌部神社の織姫たち(御衣人)によって織られ、
天皇に貢進されました。

それは神祇官が直接預り置く最も聖なる貢進物で、
その貢進の様子についてもお話を伺いました。

その講演会の中で紹介され、こころに残った言葉に

【固陋(ころう)】と言う言葉があります。

辞書的な意味は次の通りです。
「見識が狭くてがんこなこと。
 古い習慣に固執して、新しいことをきらうさま。
(日本国語大辞典)」

三木氏は講演の中で

中央に出ていった中央忌部族が、古代祭祀を敬虔に守り続ける事に固陋したことで

時代を先読みし、その流れに合わせることのできた中臣勢力
との争いに勝てなかったとの旨を話されました。

勝ち負けで考えたときは、確かにそうなのかもしれません。

しかし、文化的なものを正確に残そうとすると
固陋することも大切に感じます。

長い長い時間の洗礼を受けたのち

残っているものはどちらなのでしょうか。

勿論【温故知新】ということもありますね。

講演会の後の懇親会でもお話をうかがいました。

美馬市木屋平の国重要文化財の家には、光ファイバーも通じているとおっしゃっていました。
(地元出身の知人も驚いてられました)

全国重文民家の会の副代表幹事として、ホームページを作られ情報を発信されているそうです。

いまわたし達も、自分の身のまわりの事を見つめなおす時なのかもしれません。

『今、注目は阿波の国!?~阿波忌部(あわいんべ)~(2010-09-24)』
http://mbp-kobe.com/yu-cocoro/column/13341/

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