花咲くとき
花咲くとき
陽気につられてあれよあれよという間に、満開になりました。
近辺の桜どころでは、休日にあたる今日明日は
『さくらまつり』が企画されている所が多いのですが・・・
無情にも、今日6日から8日にかけて
「猛烈低気圧」が日本海上を通過する見通しで、
暴風雨のおそれだそうです。
昨日のうちにと、近くを散策してきました。
普段、急ぎ通り過ぎるだけの道も
ゆっくり歩くと沢山のものに出会えます。
いつもは出来なくても、自分の好きな時候の折だけでも
少し余裕をもって回り道をして、自然を感じられると良いですね。
あなたの好きな季節はいつですか？
先に咲き始めた木は、散り始めで
風のない中、はらはら はらはら舞い落ちる花びらのさまに
うっとりして、暫く身を置いていました。
瞬く間に、降り積もりました。
吹き溜まりにたっぷり溜まった花びらを掬ってみると
さくらの花びらたちは驚くほど軽いのですね。
そして、とても柔らかいのです。
その淡い淡い薄紅色の花びらは、ほんのかすかな桜の香りでした。
微かな風に乗って、離れていきます。
今まで、この経験をしたことが無かったことに気づきました。
さくら達をくるりとめぐり
改めて、花はそれまでのご褒美の時なのだと感じました。
花が咲いて終りのものがあり
そのさき、実を結ぶものもあり。
それは、どちらが良い悪いではなく
それぞれの手段の違いによるもの。
私たち人間にも、花の時があります。
授かる花あり、掴み取った花あり。
それぞれの花は、どう咲き
あるいはどう咲かせましょうか。
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